東京三昧

hacoob2007-08-13

国立新美術館に行ってきました。「SKIN+BONES−建築とファッション」という展覧会です。むかしフセイン・チャラヤンの、テーブルがするするするっとスカートになっちゃう不思議な服を初めて見たとき、ひょー面白いなあああと思ったり、フランク・ゲイリーの建物に初めて踏み込んだ時は頭がぐるぐるした。でもこのふたつを同時に見られる展覧会って今までなかった。服も建築もどちらも人間を包むシェルターで、人間の形や動きにあわせて形や素材が決まっていく。「包む」「吊る」「はりだす」などのキーワードに沿って、服たちと建築の模型なんかが同時に並べられてて、あっち見たりこっち見たり面白い。ファッションデザイナーも建築家も、人間を取り巻くものを美しく立体にする仕事なんだなー。
建築の展覧会に行くと思うのは、決して本物を展示できないということ(当たり前っ)。だから模型や写真が置いてあるわけだし、それから衣装やファッションの展示というのも、マネキンが着ている。ほんとは建築はその空間の中にいると楽しいし、服たちは、人間が着て動いているのを見ると楽しい。絵画や彫刻だと作品そのものを展覧会で見ることができるけど、建築や服たちというのは、展覧会場では完成しないんやなーというところが、どこかもどかしくもある。そんないろいろを考えつつ、何かやりたいなーという気持ちがもくもくする展覧会でした。
箱オブを踊ってたけいちゃんが、いまこの美術館で広報の仕事をしていて、それも勝手に誇らしい。けいちゃんは、時々近況を聞くとその度に面白いことしてる印象がある。この美術館やミッドタウンに来ると、自分がどこか知らない国から来た観光客のような気分になります。トウッキョウはすごいなーみたいな。