12個のロダン

7月から始まった西洋美術館での「イチ・ニ・サン・シ・Go・ロダン!」ワークショップもあと2回。夏休みは美術館中がわいわいしてましたが、今日はのんびりした空気でした。基本的には同じ内容なのですが、毎回参加する親子は違うのでいろいろなことになってます。大人も子どもも混じって、2人組で彫刻家(つくる方)と粘土(つくられる方)になるのをやっているんだけど、今日は「ドアを開けたらおばけがいた!」というお題の彫刻をつくったとき4歳の子がただひとり、驚いた人間の方ではなくて驚かしたおばけの方をつくってました。意外に思いつかないかもこれは。すごいな4歳。
身体を動かしたあとは、美術館ボランティアの人たちが実際の彫刻を見ながらのトークにつなげてくれるんですが、そこのつながりも良くなってきてバージョンアップされてきた感じ。わいわい身体を動かした後に静かな展示室に彫刻を見に行くという、スイッチの違う作業がうまくつながらない時もあったので、ここまで来るにはやはり回を重ねることが必要なんだと実感です。
ところで彫刻は、本物がたった1体ではないんですって。もちろん彫刻家によっていろいろだけど、ロダンの場合はフランス政府だかロダン美術館が、もとの石膏型から12体までだったら彫刻をつくってよいと許可しているそうで。だから世界中に何個かある「考える人」や「地獄の門」はみな本物なんです。学芸員のてらしまさんのびじゅつ雑学話はほんとに面白い。(そんな時「キーホルダーもありますよね」ってあかりちゃん、それはさすがに本物ではないだろ…。)大大大金持ちになったら「考える人」をフランス政府に注文できるのかも?!