その日

地震のテレビ画面を見ていると、頭が呆然としてきます。でも、何ができるか動けるか考えなければ。
地震が起きたときは、娘を一時保育に預け用があって吉祥寺にいました。4時過ぎから新宿行きバスの長蛇の列に並び、2時間ほど並んだところでもうバスは来ないとあきらめタクシーの列に並び直し。結局電車が動き出す10時過ぎまで外にいました。それでも寒かったけれど、地震にあって取り残されて夜を越した人たちはどれだけ恐怖だったか比になりません。
5時に迎えにいくはずだった娘をあつた君が引き取れたのは、結局夜の10時。あつた君も会社のある新橋から2時間歩いてきました。それまで子ども達を不安の中から守ってくれた保育園の先生方には本当に感謝です。
私が家に帰ったのは夜中1時近くでした。帰ったら娘はいつも通り眠っていました。涙が出ました。みんなばらばらのところにいる、それがどれだけ不安なことか思い知りました。そして、電話がどれだけ役に立たないか、それと電車や車が動かない時、自分の足ではどっちに向かって歩けば家に帰れるのか見当もつかない無力さを思い知りました。